夫婦仲が良くなる秘訣は”対話”にあり!”会話”と”対話”の違い

こんにちは。椎名ゆりです。
みなさんは、”対話(たいわ)”という言葉を知っていますか?
実はこの”対話”こそが、夫婦関係を良くしていく上で絶対に欠かせないものなんです。
よく夫婦関係の悩みとして「会話がない」「どうしたら話が続きますか」という相談がありますが、そもそも会話がある=夫婦仲が良い、という訳でもないんです。
そして、”よく会話している”からと言って”対話ができている”とは限りません。
では、
「”会話”は知っているけど、”対話”って?」
「”会話”と”対話”って、どう違うの??」
と思った方のために、今日はその違いについてお話しますね。
”会話”と”対話”の違い
まず”会話”とは、話すことと聞くこと。意思の伝達。言葉のキャッチボール。やりとり。
そして多くの人が、当たり前のようにしていますよね。
この段階で「それは会話じゃない!」と言う人は、まずいないんじゃないかと思います(笑)。
では”対話”は何かと言うと。
まず8割が”聴く”こと。ただ耳で聞くのではなく、”聴”の文字通りに目と耳と心で”聴く”こと。出来事や意見だけでなく、感情の先にある気持ちや想いまで、素直に(または正直に)表現し伝えること。「ただ、そうである」ということを批判なく受け取ること。自分自身と相手を感じ続けること。言葉の奥にある真意や相手のバックグラウンドまで慮ること。それを、お互いにしている状態。
なんとなーく、わかったような、わからないような…って感じですかねー。
なので、ちょっとわかりやすく例を挙げてみます。
妻「今日のご飯はカレーだよ。」
夫「へー、いいね。」
これ、会話ですね。
もうちょっと発展させます。
妻「今日のご飯、カレーだよ。」
夫「ごめん、なんかオレ今日胃の調子悪いから、カレーはいらない。他に何かない?」
妻「それなら早く連絡してよ!あなたが食べると思ったから、急いで作ったのに!(私、頑張ったのに!)」
夫「ごめん・・・(そんなこと言ったって、いつも和食なのにカレーだったなんて知らないし、仕事中にそんな連絡できないし、)」
これも、会話ですね。しかも、お互いスッキリしないやつ(笑)。
これが、対話だとどうなるか。
妻「今日のご飯、カレーだよ。」
夫「ごめん、なんかオレ今日胃の調子悪いから、いらない。」
妻「そうなんだ。どうしたんだろうね?」
夫「うーん、最近ちょっと食べ過ぎだったかなぁ」
妻「そっか。じゃあ少し気をつけないとね。」
夫「そうだね。」
妻「それと、具合の悪い時は早めに教えてもらえたら嬉しいな。仕方がないことだけど、せっかく作ったのに食べてもらえないと、私はちょっと悲しくなるんだ。」
夫「そうだよね…せっかく頑張って用意してくれたのに、ごめんね。」
妻「うん。それに、もっと早く知ってたら、お腹にやさしいメニューも用意できるからさ。」
夫「ありがとう。君のそういうところ、すごく優しさを感じるよ。今日のことはごめんね。でも次からはなるべく早く連絡するよ。」
会話では、「こうしてほしい」「何でこうじゃないんだ」という、物理的な解決策、ダメ出しをしています。
そして形だけの、心のこもってない謝罪。これではお互いに不満が溜まっていく一方で、夫婦仲はますます険悪になってしまいますよね。
でも対話では、自分が「どんな風に感じているか」という”感情”を表現したり、相手を心底理解しようという在り方から、相手の”気持ち”を理解・共感する表現が含まれています。
そして、理解・共感の回数を重ねるほど、「この人は本当に私のことをよく理解してくれている」という信頼や愛を感じて、一緒にいられることをますます有り難く思うようになっていきます。
どちらの方が、より理想の夫婦関係を築いていくか・・・それは一目瞭然ですよね☆
「そうは言っても、瞬間的にムカついちゃうんだもん。対話なんてムリ!」なぁんていう人もいるかもしれません^^
そんな時は、一旦怒っても良いんです。
そして、あとから自分の本音を正直に打ち明ければ良いんです。
「私さっきは、カレーいらないって言われて怒っちゃったんだけどね、何で怒ったか自分なりに考えてみたの。そうしたら、私頑張って作ったのに、その努力を認められていないみたいで悲しかったんだ。本当はあなたに”頑張ったね””ありがとう”って言ってもらえると思って、期待してたみたい。」
そこまで正直になられたら、パートナーも”自分にも非があったな・・・”と思うはずです。(それをすぐに、素直に言ってくれるかどうかは別の話ですが。。)
自分が本音を伝えた分だけ、相手から本音が返ってくる。
自分が正直になった分だけ、相手も正直になっていく。
これは夫婦関係だけの話ではなく、人間関係全てにおいても言えること。
心を開き合い、心でつながり合っていけるかどうかは、本当は全て自分次第なんです。
いつでも、自分の本音に素直に正直に。
椎名ゆりでした。