「人間関係が長続きしない」なら、絶対に知っておきたい話

こんにちは。椎名ゆりです。
今日は「人と出逢う機会があっても、長続きしないんだよ~。」「中々良いご縁に恵まれないんだよ~」という人に向けたお話です。
昨日、「理解」と「共感」、人間関係に大事なのはどっち?という記事の中で、「理解」と「共感」以上に、人間関係の中で一番大事なのは「相手を尊重すること」だよーというお話を書いたんですが、これってどちらかというとある程度つながりができてきた時の話。応用編みたいなものです。
なので、そもそもの誤解がないようにお伝えしておくと、「理解」と「共感」も、それぞれめっちゃ大事ですからね~!!
特に、「共感」についてはコミュニケーションの基本中の基本。
というわけで今日は「共感」についてちょっと掘り下げてみます。
「共感」が大事になる瞬間
人見知りに悩んで本を読んだり、コミュニケーションについて勉強したことのある人は知っているかもしれないんですが。
「初対面の人と上手にコミュニケーションを取る方法」とか、「人付き合いがうまくなるコミュニケーション術」とかの類の本に大体載っている基本的な話なんですけどね。
共感(=「私も同じ気持ち(や感性を持っている)よ」)って、信頼関係を築く上で物凄く大事なことで。
私も初めてお会いする人に対して、まず最初にすることは「共感」なんです。
「自分と同じところはどこか(外面・内面を問わず)」、共通点を探して「そのセンスわかる!」「その気持ちわかる!」「私と同じだー!」と思ったときには、思いっきり共感を表現します。
それは、人間には「同じところ」がある人に、心を開く性質があるからです。
例えば、田舎から上京してきて大学のサークルの飲み会に行ったら、初めて話した先輩の実家が自分の実家と実は近所で話が盛り上がるとか。
職場の上司がたまたま好きなアーティストのグッズを持ってるのを見て、それ以来親近感が湧いたりとか。
自分の車とお客さんの車が同じ車種・同じ色で、貼ってあるステッカーも同じで、「もはや運命?!」と思ってしまったりとか(←実はこれリアルな話(笑))。
きっとあなたにも、似たような経験があるのではないでしょうか。
「同じ」って、「この人、どう思うんだろう」とか「感性を否定されるんじゃないか」とか、余計な心配する必要がないから、「安心」するんですよね。
共感してくれることで、「この人に傷付けられる心配がない」と思えるから、心が開ける。
心を開いてもらえず警戒されてたら、素直な気持ちなんて話してもらえないし、こちらの話を聴いてもらえるわけがないんですよね。
例えば、あなたが大好きな地元に住んでいるとするじゃないですか。
それで、初めて会う人にいきなり「私この辺初めて来たんですけど、何が良くてこんなところに住んでるんですか?この辺でもオシャレなお店とかちゃんとあるんですか?」とか言われたら、「うわ、何この人…」って思いませんか?
「この人に何がわかるんだろう」「話合わなそうだな」思ったら、まともに答える気になれませんよね。それに、この先もずっと付き合っていきたいとは思わないでしょう。
でも逆に、家の近所で「この辺は凄く景色が良いところですよねー。私も引っ越してこようかと思うんですけど、この地域には他にどんな良いところがあると思いますか?」なんて共感しつつ話しかけられたら、「この辺りは治安が良くて、スーパーも近いし意外と便利なんですよー。それに、あそこには素敵なお店があって、あのお店のメニューは何食べても美味しくて…(中略)」…と、つい嬉しくて聴かれないことまで話したくなりますよね(笑)。
そして話が盛り上がれば、「この人だったらお隣さんでも大歓迎だなぁ。」「もっと仲良くなりたい!」この先も付き合っていく可能性が出てきますよね。
つまり、「ご縁が続いて深まっていくかどうか」は、「共感」にかかっているわけです。
共感できないことは、共感できないままでも良い
とはいえ。共感できないことってあると思うんですよ。
例えば、コーヒー嫌いなのに「コーヒー、美味しいですよね~」言う必要はなくて。だって、それでコーヒー好きだと思われて、毎回コーヒー出されたらツライじゃないですか(笑)。
長く付き合っていきたいと思うならなおさら、嘘はつかない方が良い。
それに、嘘は必ずバレますからね。
嘘はバレた段階で、信用ってなくなります。つじつまが合わなくなって何が本当かわからなくなってしまったり、「この人の言っていることは、また嘘かもしれない」「この前のことも、嘘だったのかもしれない」と信じてもらえなくなってしまうんです。
そして「裏切られる前に縁を切ろう」「ヤられる前に、ヤっちまえ」という考え方をする人も、世の中にはいるものです。もちろん個人差はありますが、良くないことほど妄想でどんどん膨らんでいくものなんですよね。
だから「共感」を”コミュニケーション術”とか”テクニック”として使い、心の在り方が伴わないと、おかしなことになってしまう。
大事なのは、ありのままの自分の、本当の気持ちをに対して「素直であるか」「正直であるか」。
そして「同じところがあるなら」ちゃんと表現する。「ない」なら「ないなぁ」と素直に認める。「素直さ」や「正直さ」こそ、大切な在り方なんです。
「共感しない」コミュニケーションも、実は強みになる
ちなみに私の周りには、「ごめん、共感しようと思ったんだけど、できなかったわぁ(笑)。」というようなコミュニケーションを取る人が何人もいます。めっちゃ正直ですよね。しかも、全然共感してないという…(笑)。
でもその人たちは、ものすごく人と仲良くなるのが上手いです。そして信頼も厚い。
つまり何が言いたいかというと、”正直”というのはテクニックよりも信頼に値するということ。
そして”ユーモア(人を楽しませる遊び心)”は、その人と付き合いたいという”魅力”になるんです。
ただ、「共感しなくても大丈夫」とはいえ、「いつも全く共感しない状態」で、良い人間関係を長続きさせるのは困難です。
正直でユーモアが大好きな彼らでも、「ここぞ」という時には、強く共感を表現します。
そして、どんな時が「ここぞ」なのかは、本当に相手を想う気持ちがあるからこそ、自然とわかるのです。
なのでまずは、人と付き合うことを損得で考えず、「純粋にその人と付き合っていきたいのか」、自分の正直な気持ちを問うことが始まりですね^^
椎名ゆりでした。