NO MORE、攻撃。モラハラ発言をやめる方法

ついカッとなって、暴言を吐いてしまう。
優しくしたいのに、優しくできない。
パートナーに対して、無性にイライラする。
「ぶっちゃけ、これはモラハラ発言だ…」
「ついイラっとして、胸ぐら掴んでしまった(殴ってしまった)」
そんな経験はありませんか?
モラハラ発言、物を投げつける、胸ぐらを掴む、壁に穴があく…。
私はそれをされる側でした(笑)。
でも、今ではそういうことは一切なくなり、家族3人仲良く暮らしています。
当時のことを振り返って思うのは、「私は全然旦那さんのことをわかってなかったなー」「そりゃあ、モラハラ発言もしたくなっちゃうよね!」ということ。
そこに至るまでには、もちろんお互いに相当な努力がありました。
今日は私の角度から見た、”モラハラ発言のやめ方”などをお話しようと思います。
モラハラ発言するときの心理
私の旦那さんがモラハラ発言していたときは、「愛されていない」という気持ちが一番強かったようです。
本当は自分に自信がなくて、「いつか離れていってしまうんじゃないか」という恐れ。
自分のことを見ていてほしいのに、見てくれていない寂しさ。
そういう気持ちをわかってほしいのに、「全然わかってくれていない」と感じたとき、怒りが湧いていたと言います。
そして心にもないことを(あることの場合もあるけど、笑)言って、喧嘩する形になってでも向き合ってほしい。気を向けてほしい。
けれどモラハラ発言すればするほど、パートナーである私の心は離れていき、態度も冷たくなっていく。本当に悪循環でした。
「本当はこんな関係でいたいわけじゃないのに…」
その時はお互いに、そう思っていました。
モラハラ発言はこうして減っていった
モラハラ発言を減らすには、2つのアプローチがあるなぁと考えています。
1つは発言”する側”の意識を変えること。もう1つは発言”される側”の意識を変えること。
”される側”については別の記事でお話するとして、今日は発言”する側”の意識を変える方にフォーカスしますね。
モラハラ発言”する側”の意識を変えるには、まずはモラハラ発言したくなる時の自分をよく観察することです。
”なぜ”その発言をしたくなったのか。
先ほど挙げたような、「愛されていない」、「わかってくれない(わかってほしい)」、寂しい、自信がない…。それらを、発言する瞬間や腹が立った瞬間に、感じてみることが大事なんです。
そして、それをパートナーにわかってもらうのではなく、一番最初に自分で自分をわかってあげる。
怒りに身を任せて、湧いてきた言葉をそのままパートナーに”ぶつける”のではなく、「愛されていない」、「わかってくれない(わかってほしい)」、「寂しい」、「自信がない」、その弱い部分をパートナーの前にただ”置く”のです。カンタンに言うと、”弱み”をそのまま見せるということ。
そうやって”弱み”を見せたとき、パートナーがどう反応するかはわかりません。
優しくしてくれる人もいれば、「今さら何なの?」と冷たく反応する人もいれば、全く無関心な人もいるかもしれません。
そこで重要なのは、「期待しない(相手の反応を求めない)」ということ。
なぜなら、多くの人が人の心の変化に気づかないから。
例えば、いつも遅くまで寝てる人が1日早起きしても「たまたまかな?」って思いますよね。それと一緒。
自分がこれまでと180度違うことをしたつもりでも、相手からは「いつもと違う気がするけど、たまたまかな?」程度にしか見えないものなんですよね。
それを1回、2回、3回…1年、2年、3年と続けていって、やっと「変わったねー!」と言われるくらい。石の上にも三年なんです。
だから一回弱みを見せただけで、これまで散々モラハラしてきたパートナーと急に仲良くなることはあり得ません(笑)。
でも少なからず、自分で自分の弱さを認めて受け容れることで、自分の”器の大きさ”や”強さ”は育っていくんです。
本当の”強さ”とは、”しなやかさ”である
この話は結構コンサルでもするんですけどね。
「自分に自信がなくて努力してきた人」や、「虚勢を張ってしまう人」(←どっちもモラハラ発言する人に多いタイプ)って、”勝ち負け”や”強さ”にこだわってる人が多いなーって感じます。
でもね、本当の”強さ”って、”しなやかさ”だと私は思うんです。
「散々努力して、絶対誰にも負けない」相手をねじ伏せる強さは、例えると鉄球のようなもの。
鉄球を何かにぶつけるとどうなるでしょうか。
相手を傷つけるんです。
強くて完璧で”できる風”を装う虚勢は、ガラスのようなもの。
ガラスは少しのことでは傷つかなくても、自分より強いものによって傷つき、壊れ、割れては無作為に人を傷つける。
でも、ウレタンのようにしなやかだったなら。
鉄もガラスも壊すことなく、ぶつかっても人を傷つけることもない。
人を傷つけることなく受け容れる器があること。
それは勝ち負けの次元を超えて、もはや”無敵”。
本当の”強さ”って、そういうものではないでしょうか。
”弱さ”を認める強さ、”強み”を認める強さ
そんな風に自分の弱さを受け容れることで、”器”や”強さ”が育ってくると、人の強さや良いところも素直に認められるようになります。
これまでこだわってきた「相手より優位に立つこと」「勝つこと」「強くあること」が必要なくなって視野が広がり、これまで目に入らなかった「自分にない相手の持ち味(強み)」を発見することもできるでしょう。
そして、相手の”強み”を褒めてあげることは、信頼につながります。
”強み”や”良さ”を褒められることは、パートナーにとって「私のことをちゃんと認めてくれてた!」と感じられる、とても大事なことだからです。
特にモラハラ”される側”の人は、自分で自分の価値がわかっていない人が多いので、これは本当に重要。
もしもセルフイメージが低すぎて、褒めても否定されるときは、その時こそモラハラ発言で培った(?)”押しの強さ”でガッツリ褒め言葉を押し売りしましょう(笑)。
(もちろん、心にもない褒め言葉では意味ないですけどね★)
まとめ
モラハラ発言がなくなる流れをまとめると、
①モラハラ発言したくなった本当の理由を感じる(観察する)
↓
②本音を正直に認める(自分の弱さを受け容れる)
↓
③本音を相手の前にただ”置く”(相手に反応を求めない)
↓
④相手の強さ、良さを認めて素直に褒める
↓
①~④を繰り返しながら、信頼を回復
↓
信頼が回復してくると、「モラハラ発言したくなった本当の理由(愛されたい、わかってほしい、寂しいetc)」は自然に解決する
↓
モラハラ発言する理由がなくなるから、しなくなる
こんな感じです。
ちなみに、「モラハラ発言したくなったときは、頭に血がのぼってて、自分の本音なんか観察できないよ!」という人は、一日一回!頭や心をリセットする五感瞑想法を参考に、”感じる”訓練から始めてみてください。(私の旦那さんは、これを毎日やってます。本当はみんなやった方が良いんですけどねー。)
それから、パートナーシップは二人での取り組みが必要不可欠です。
片方が頑なに取り組まなければ、二人のパワーバランスが変わっていずれ別れることになるでしょう。(そして取り組まなかった方は、新しいパートナーができても同じことを繰り返す羽目になります。乗り越えるまで、何度も。)
パートナーシップには間違いなく、時間と根気が必要です。
「そこまでしても、このパートナーと一緒にいる?」
(ま、他のパートナーになっても同じなんだけど)
「本気で自分たちの人生を最高のものにする気ある?」
(それとも、”人生こんなもん”にする?)
実はパートナーシップって、それほどのことが問われてるなーって思います。
(パートナーシップは最終的に、仕事がうまくいくかどうか以上に人生の幸せを左右しますからねー。)
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私たちの経験が、あなたのお役に立てば幸いです^^
明日は、モラハラ”される側”の人のお話をします♪
両方読めばきっと、パートナーの言動のメカニズムが解明されるはずです(笑)。
それでは、また明日!
椎名優理でした^^