私が沖永良部島に移住しようと思った理由

こんにちは。椎名優理です。
沖永良部島って知ってますか?
NHK大河ドラマの「西郷どん」のロケ地になった場所なので、知っている人も増えてきたかもしれません。
住所的には鹿児島県、奄美群島の南から2番目の島で、位置や文化的は沖縄の方が近いです。
そんな離島に来年の4月、娘が小学校に上がるタイミングで家族で移住する事にしました^^
なぜ沖永良部島が良いのか?
そもそも、南の方に住みたいと思ってたんですよね。
何故かと言うと、夏はともかく、関東は冬寒くなると毎年身も心も縮こまる感覚があって。外に出たくなくなって、行動力がダウンするなぁと思ったからです。1年のうちに12月から3月くらいまで、そして花粉症があるから4月終わりまでの約5ヶ月間も外に出たくない時期が続くわけですよ!
1年の約半分外に出たくない時期が続くって、めちゃくちゃ勿体無くないですか?!!
その事実に気が付いたのは、フィリピンの離島に住んだのがキッカケです。
向こうは常夏の島で、それがかなり快適だったんですよね。
毎日半袖で身軽に過ごして、飛び込みたいときにいつでも綺麗な海にダイブできる生活。おやつにはバナナやマンゴー、南国のフルーツ丸かじり。仕事はテラスで海や山を眺めながらできる。私たちにとっては、それが最高の生活に感じられました。
それから、まだフィリピンに行く前で娘が1歳半の頃、外でマンホールや下水道の金網を指差して遊んでたんですよね。それが物凄く違和感があって。
娘をこの狭いコンクリートジャングルに閉じ込めておけない。
綺麗な海や川で遊ばせてあげたい。
それが私の離島暮らしの原点になってる想いです。
自然豊かな南の島は他にもある。でも…
それで、南の島の候補は色々あったんですよね。沖縄や宮古島、伊良部島も実際に観に行きました。
でも、ナンカ違った。
理由は大きく分けると2つあって。
1つは、島から大きな”躍動感”が感じられなかったこと。
もう1つは、移住者と地元の人のコミュニティーが分離している感じがしたこと。もちろん全ての人と話したわけじゃないし、現地の人とのつながりがほぼない状態だったからかもしれないけど…。
その感じが、私たちにとっては合わないな、と思いました。
だって島の人たちとめっちゃ絡みたいもん(笑)。
沖永良部島の”決め手”は?
沖永良部島には、1回目は6日間、2回目は9日間滞在しました。
それで、現地に地域起こし協力隊をしている知り合いがいたのもあって、1回目は移住者交流会に参加させてもらいました。
そうしたら現地のUターン、Iターン移住者の方とたくさん知り合えて。奄美群島の他の島の特色とかも、色んな人から聴かせてもらうことができました。
それから沖永良部島の人は家族、親戚、その次に同い年の人との繋がりを大切にしているそうで。たまたま交流会に参加した時は夫の同い年の人が多くて、そのうちの1人の男性が滞在期間中に、地元の人さえ知らないような”とっておきのスポット”をたくさん案内してくれました。
1年中ウミガメと一緒に泳げるスポットや…
夕陽が綺麗なスポット…
星が一番綺麗なスポットの帰りには、ヤシガニに遭遇!!
そんな風に、自然の豊かさに対する感動ももちろんあったけれど、それ以上に私たちが感動したのは、”人”でした。
仕事や青年会の集まりなどの忙しい合間を縫って私たちを案内してくれた彼をはじめ、保育園、小学校、中学校の見学もさせてもらいましたが、先生たちも含めて、会う人会う人みんな朗らかで、コミュニケーション力が高くて、優しいんです。
私も夫も仕事柄、色んな人やコミュニティーを見てきましたけど、「こんなに”人間力”の基準が一様に高いってスゴイよね」と驚きました。
よくよく話してみると島の人の”人間力”が高いのは、子どもの頃から友だちと小さな集落の中で兄弟のように育ち、大人になってもその関係が続いていることにありそうでした。
というのも島には9つの小学校、4つの中学校、1つの高校があり、最終的にほとんどの子が同じ高校に行くらしいのです。
なので、兄弟同然に育つから”先輩後輩”という概念も薄く、ウソや建前も必要なく、イジメもない。大人になっても職場で「にいにい(お兄ちゃん)」「ねんね(お姉ちゃん)」と呼び合っているそう。
そして、島の娯楽は”飲み会”。毎日コミュニケーションの量稽古してるようなものですよね(笑)。
それを知ったときに、「この島で暮らし、この島で子育てをしたい」と思いました。
子どもの”教育”ってなんだろう?
実は沖永良部島に出逢う前は、娘にサドベリースクールかシュタイナーかモンテッソーリ教育のどれを受けさせるかで迷ってました。
それで、最終的には「本人のキャラクターを考えるとサドベリーが良いかな」という考えで落ち着いていました。
でも、日本にはまだまだそういう教育の自由が少なくて、教育を基準にすると住む場所の自由がなくなってしまって。
島である程度人数が少ない学校なら、サドベリーに近い感覚で過ごさせてあげられるかもしれないと思ったんですよね。
私ね、子どもに必要なのって、”勉強が良くできるための教育”じゃないと思ってて。”没頭するチカラを磨く教育”だと思うんです。
好きで興味があることって、絶対詳しくなるし上手くなるし、そのことに没頭している間ずっと楽しいですよね。
逆に、ムリヤリ机に向かわせてやりたくもないテストや進学の為に勉強するのって、非効率だしつまらない。
仕事も同じだと思うんですよね。
好きな仕事は楽しくて、自分で色んな工夫したくなるけど、やりたくない仕事は”やっつけ”で、早く時間が過ぎないかな~と思ったりする。
どんなに良い学校を出たって、毎日「つまらないな~」と思いながら過ごす人生なんて、意味ないと思うんですよね。
だから極論、”没頭力”さえあれば人生楽しい。
でもこれからの時代、AIがますます進化して、今ある仕事のほとんどがなくなるはずです。そうなった時、当然自分が”楽しいから”だけでは仕事はできません。今の子どもたちは、その時代を生き抜いていかなきゃいけないわけで。
そこで必要なのが、”人間力”だと思うんです。
きっと30年、40年後まで残っていく仕事は、AIにできない人の心の琴線にふれるような仕事なはずで。それはコミュニケーション力や人を思いやる心、精神性という”人間力”が高くなければできない仕事だと思います。
『それなら、最初からそこに標準を合わせた教育を与えてあげたいな…』というワケで、「人間力の高い島の”人”と、娘が没頭できる”海”のある沖永良部島が良いんじゃないか?」という話に戻るんですが。
結論、人それぞれ個性も考え方も違うから最適な場所も違うけど、椎名家にとっては沖永良部がアツいってことです☆
”移住”をもっとライトにしたい!
「移住する」って言うと、「永住するの?」ってよく聴かれるんですけど、「え、住んだことないとこに住むのに、何で最初に”ずっと”なんて決める必要があるの?」と思うわけです^^;
長く住みたければ住むし、他の場所に行きたければ行けばいいんじゃないかと思うんですよね。
今回私たちも、「とりあえず1年住んでみよ~」という感覚です。
もちろん、私たち自身も『ずっと住みたい』と思い、現地の人にも『ずっと居てほしい』と思ってもらえたら嬉しいとは思います。
でも、この日本だけでもこんな素敵な島があって、フィリピンにも第二のふるさとと思える島があったから、地球上には他にもたくさん素晴らしい場所があるはずなんです。
それを知らずに「ここしかない」って思うのも、違うなぁって思うんです。もっと気軽に、地球上の色んな場所で暮らせたらおもしろいから、「”移住”をもっとライトにできないかなー」と考え中です。
都会の人に、”島”を感じてほしい!!
フィリピンの離島にいた時も、”リトリートツアー”というのがあって。
島の自然に戯れて感情を解放したり、自分の心を奥深くまで見つめて参加者みんなでシェアしたり、”生き方”を考えるようなツアーだったんですけど、それを沖永良部島でもやりたいなぁと思っています。
都会の日常の中で、いつの間にか消えそうになっている”本当の自分”や”本当に生きたい人生”と出逢い直す旅。そんな『人生観が変わる旅』を島の人のチカラも借りながら、夫婦で創っていきたいと思います。
もしかしたら、移住前に第1弾をやるかも…?
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2回目に行った、沖永良部の”青の洞窟”も綺麗だった♡
セラピスト、椎名優理でした^^