その「壁」を越える日

先日、旦那さんの両親と私たち家族5人で、山形の蔵王へスノーボードに行きました。
地球温暖化の影響で、あと3度気温が上がると見られなくなると言われる樹氷を、どうしても見ておきたくて。
以前よりも小さくなったと、お義父さんも言っていたけど、それでも自然の広大さに圧倒される光景でした。
そんな感じで樹氷を眺めながら、私にとっては2年ぶりのスノボー。
「滑り方忘れてるんじゃないか?!」なんて思いましたが、自転車と一緒で案外体が覚えてるもので。
何本か滑っているうちに、大分感覚を取り戻せました。
数えてみれば、私もかれこれスノボー歴12年で。
年数はそこそこ長いんですけど、骨折や妊娠・出産でのブランクや、1回しか滑らない年もあって、まだまだ「下の上」か「中の下」くらいのスノーボーダー。
普通に滑ることはできるけど、お世辞にもテクニックがあるとは言われないレベルです^^;
なので、こうして椎名ファミリーで行くと、ボード歴26年のベテランで教え好きなお義父さんが、「カービングターンがスノーボードの基礎だよ」と、懇々と教えてくれるわけですが…実はこの7年くらい、教わってる内容に進歩がありません(笑)。
要するに、テクニックを身につけていく上で、壁にぶつかってたんですよね(上級者から見たら、そりゃあ大した壁じゃございませんが。笑)
で、壁を越えられないまま、何度も何度も何度も耳にタコができるくらい同じことを説明されていると、ぶっちゃけチョット飽きて「ちょっと違うことしたいな~」と思い始めるわけです(笑)。
(あくまでも教えてもらえることは、有り難いと思ってますよっっ☆笑)
で、お義父さんの目を盗んで(いや、別に全然やましいことをしてるわけじゃないんだけど…笑)こっそり違う滑り方してみたりする。
それはそれで、楽しいんです。
気持ちよく滑れるんです。
「これぞスノボの醍醐味だよね」って思うときもある。
でも、それでは壁は越えられない。
今回のスノボーで、それをすごく感じました。
「楽しい」「気持ちよい」確かにソレも大事だ。
でも、その「楽しい」「気持ちよい」をつまみ食いしつつも、今回はガッツリ攻めてみた。(←どこからか、「輩かっ!」ってツッコミが聞こえて来そう。笑)
ちなみに旦那さんからは、「部活かっ!」てツッコまれた(笑)
実際、「もういい加減、この壁を越えよう」という、かなりガチな感じで、足の筋肉がプルプルして久々に子鹿になるまで滑った(笑)。
そうしたら、3日目になって「あ、今までと明らかに違う滑り方ができてる!」という実感が生まれた。
旦那さんからもお義父さんからも、「全然違う!今までで一番それっぽい!!」「かなり良くなってるよー!」と褒められました^^
壁って、一朝一夕では越えられない。
キツくって、他のことしたくなっちゃったりもする。
これってスノボーだけじゃなくて、パートナーシップも仕事も、本質的には一緒だと思うんですよね。
いつまでも「気持ちいい」「心地いい」ばかりに逃げていたら、その壁は越えられない。
どっかに、「踏ん張りどころ」ってのがあるんだよね。
現状を打破したいと強く想った、その瞬間がチャンスだ。
その壁の先にある景色を見よう。
「夫婦関係」専門コンサルタント、椎名優理でした^^